2025年10月12日(日)
闘う労組 強く大きく
全労連が労働運動交流集会
レバカレ初開催
![]() (写真)全体会で交流する参加者=11日、東京都中央区 |
全労連は11日、「日本のたたかう労働運動を新たなステージへ」をテーマに初めて「労働運動交流集会2025(レイバー・ユニオン・カレッジ、レバカレ)」を東京都内で開き、全国から700人以上が参加しました。13日までの日程。70の分科会と三つの全体会で、当事者同士が労働運動の実践や教訓を交流し、職場と社会を変えるヒントや力を学び合います。
全体会では「レバカレってなに? あなたは何を変えたいか」をテーマにトークセッション。登壇した首都圏青年ユニオンの冨永華衣さんは「私たちの生活や労働のあり方を決めるのは政治家ではなく私たちだ。差別や分断で孤立した状況にあっても手を取り合えば大きなものに、あらがう力がある。自分たちで未来を変えられることを集会で感じて、行動に移すきっかけにしてほしい」と話しました。
参加者が「どうやって運動に人を巻き込むかが大切。人を変えるために自分が変わりたい」「職場では1人分会で諦めそうになるが、全国から熱い思いで集まった人がいることに期待を持った」と語りました。
全労連の秋山正臣議長は、集会の目的として▽労働者が自覚的に声を上げ、闘う労組が主流となる未来を、実践と経験を持ち寄って描き出す▽新たな組織化モデルを模索し実践につなげる▽対話と学び合いを通して労働運動を受け継ぐ―の3点を強調。「みなさん自身が主役の集会だ。自分が動けば職場も地域も変わる確信を持ち帰ってほしい」と呼びかけました。
この日は、ストライキや人間関係の構築など23の分科会で交流。三重県から参加した男性(43)は「声かけに難しさを感じていたが、1人で対話するよりもグループで話すと同じ困り事が見えてくるなどヒントをもらえた」と話しました。