2025年6月20日(金)
文京 共産VS自民都ファ 激しいせめぎ合い
最終盤に入った東京都議選。定数2の文京区は日本共産党の福手ゆう子候補=現=と都民ファーストの会現職、自民党元職の三つどもえのたたかいです。共産党と都知事与党との対決構図となった同区。与党候補も懸命に支持を訴えます。
自民元職は前回選挙で落選し、直後から「捲土(けんど)重来」(ポスター)を掲げてきました。
「街頭で『次はないぞ』『最後だぞ』と激励をいただく。私は前回、敗れた。都議会議員に挑戦するのは、このたたかいが最後なんです」
連日夕方、選挙区内各地で屋内演説会を開きます。18日の演説会の参加者によると、自民元職は前出のように発言。危機感を隠しませんでした。「私は今、共産候補と競っている」とも述べました。
文京区長や自民党国会議員も出席。高市早苗・元総務相もあいさつし「もう日数がない。大激戦」「家族やご近所に支持を広げて」などと語りかけました。
現職議長である都民ファ候補は同日午後、小池百合子都知事と並び、文京区役所を背に街宣車の上から演説しました。多数の警察官が人や車の流れを規制しました。
同候補は「直近の2期8年は小池知事と一緒にやらせていただいた」「コロナ禍でも、知事と膝詰めで協議しながら進めてきた」と、小池知事との連携を繰り返しアピール。「東京から日本を変えることは現実にできるということがわかった」とも述べました。
共産党の福手候補は自民党の裏金問題を念頭に「自民党とそれをかばう都民ファーストに厳しい審判を下し、都民が主人公の都政に切り替えていこう」と訴えています。女性後援会による「女性カー」宣伝や、各地の支部による「シールボード対話」などで支持拡大に全力を挙げています。