2025年6月20日(金)
きょうの潮流
先の韓国大統領選挙で注目されたのが投票率の高さでした。保守、革新の分断が深まるなか、79・4%の有権者が投票。28年ぶりの高水準となりました▼そのなかにはSNSを通して政治への関心を高めている多くの若者の姿がありました。韓国ではニュースを知る手段として8割近くの人が動画サイトをあげ、政治に特化したユーチューブ番組がおよそ80もあるといいます▼NHK・BSで放映された「若者の選択 SNSと韓国大統領選挙」。虚実ない交ぜの情報が流し続けられるなかで揺れ動く若い世代の内実が描かれていました。それは日本でも。ネットからの情報が投票行動に大きく影響、その活用に各党が力を入れています▼いまSNS上で若者たちの注目が日本共産党に集まっているのが、薬の保険外し問題です。風邪薬や湿布、ぜんそくや皮膚炎の薬、鎮痛剤といった市販薬と同様の成分が入った「OTC類似薬」を自民、公明、維新が保険の適用外とすることで合意したものです▼反対する共産党の要求アンケートには悲痛な叫びが続々と。生活ができなくなる、生きていけない―苦しんでいる人、困っている人を支えるのが政治の役割ではないのかと▼物価高に追い打ちをかける医療費4兆円削減の一環。血も涙もない負担増を糾弾した辰巳孝太郎衆院議員の動画も視聴数が急増しています。SNSは公正で平等な社会を望む若者らの思いをかなえる手段にも。党の政策や訴えを届けきり、ともに国民のための政治を実現したい。