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2025年6月19日(木)

保険外し 命に関わる

衆院委・田村氏 OTC類似薬巡り

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(写真)質問する田村貴昭議員=18日、衆院厚労委

 日本共産党の田村貴昭議員は18日の衆院厚生労働委員会で、皮膚保湿剤など効能が市販薬と似た「OTC類似薬」を保険から外すことを石破政権が骨太の方針に盛り込んだ問題で、患者への負担が大幅に増加し生死に関わる問題だと批判し、見直しを求めました。

 田村氏は指定難病の「先天性魚鱗癬(ぎょりんせん)」患者について、乾燥で皮膚が硬くなり保湿剤を全身に塗る必要があるが、1回約2000円だった治療費が、保険適用外になれば6万円を超えると指摘しました。

 患者らがそのことを訴え今月までに8万5967人分の反対署名を集めたことを紹介。同署名には「保険対象外はアトピー患者にとって実質死の宣告だ」と切実な声が寄せられており、「病気と懸命にたたかう患者に想像を超える負担増の不安と苦しみを与えている」と述べ、当事者の声を聞くべきだと迫りました。

 福岡資麿厚労相は、低所得者の患者負担などに配慮し「丁寧に議論を進めていく」と答弁。田村氏は、高額療養費の上限額引き上げの際も、低所得者に配慮と言いながら全て引き上げようとしたとして「結局、医療費の大幅負担増で医療費を削減するという着地点がある」と批判しました。重大な危険性が伴うとして日本医師会などの医療関係団体から続々と見直しの声があがっているとして「保険外しを絶対にやってはならない」と強調しました。


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