2025年6月17日(火)
きょうの潮流
「結婚しても、これまでの姓で生きていきたい―」。地域の集いに参加していた女性が訴えていました。なぜ私たちばかりが改姓を求められるのかと▼実際、結婚後に名字を変える人の9割以上が女性です。こうした不平等な社会の仕組みが絡み合い女性の生きづらさにつながっています。それは各国の男女平等度を表した「ジェンダーギャップ指数」にも▼今年の発表で日本は前年と同じ118位でした。低迷は相変わらず、G7の中では最下位。とくに深刻なのは政治分野の遅れでもともと女性閣僚が少ない上に石破政権下でさらに後退。先の衆院選では女性の当選者が過去最多でしたが、それでも国会議員全体では2割にも届きません▼今回の都議選。女性候補者は最多となりましたが、どの党が積極的に擁立しているのか党派別にみると一目瞭然です。最高は共産党の17人で、全体に占める女性の割合は7割を超えました。最低は自民党で、42人中7人の16%です▼割合は37%の都ファ、27%の公明と続きますが、共産党が断トツ。ジェンダー平等社会を綱領で掲げる党ならではのとりくみです。口では女性の政治参画をいいながら本気でやるつもりもない政党が国政や都政の中心に居座っては、格差はいつまでも▼性による差別は暮らしのあらゆるところに横たわっています。冒頭の女性は少しでも生きやすい社会をつくりたいと、都議選では市民と野党が共同で推す共産党の女性候補を支援しています。「幸せをつかむためにもがんばる」