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2025年6月16日(月)

きょうの潮流

 軍の創立記念日に自分の誕生日を祝う軍事パレードをおこなう。トランプ米大統領が首都で繰り広げた「虚栄のショー」(民主党議員)の経費は4500万ドル(約65億円)とも言われます。もちろん全額税金です▼なぜいま軍事パレードなのか。米紙ニューヨーク・タイムズは「軍事力のより重大な使用あるいは悪用の予行演習」となることを懸念する見方があると報じました▼それが杞憂(きゆう)で終わらないと思わせるのが、6日から西部ロサンゼルスで起きている出来事です。トランプ政権が政府職員を送り込んで、正式な滞在資格を持たない移民の大量送還のために逮捕・連行を開始しました▼平和的な抗議が広がると、トランプ大統領は一部の暴力行為を口実に州知事の頭越しに州兵を派遣し、さらに軍の海兵隊まで送り込んで鎮圧を図りました。移民流入を「侵略」と呼び、抗議デモを「暴動」「反逆」と描いてきたトランプ政権は「国を侵略や反乱から守る愛国的行為」だと演出します▼パレードと同じ日、「米国に王様はいらない」と全国で500万人がデモに繰り出しました。主催者は「権力の乱用、残虐行為、腐敗に対してともに立ち上がろう」と呼びかけました▼運動のウェブサイトには、集会やデモの開き方、進行の仕方、マスコミ対応、意見が対立する人々との接し方まで、小さな街区から田舎町まで誰もがどこでも行動を組織できるように丁寧な助言が。2000カ所以上での行動に「独裁」に対抗する民衆の底力を感じました。


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