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2025年6月14日(土)

イスラエル、イラン空爆

核施設など標的

 【カイロ=米沢博史】イスラエル軍は13日未明、イラン各地に大規模な空爆を実施しました。イスラエルのネタニヤフ首相は核関連施設などを標的にしたと発表しました。

 イランのメディアによると、攻撃は首都テヘラン、ナタンズ、イスファハン、タブリーズなど6都市に及びました。ナタンズのウラン濃縮施設などで爆発があり、革命防衛隊の最高司令官ホセイン・サラミ将軍や複数の核科学者らが死亡し、女性や子どもを含む市民50人が負傷しました。

 イスラエルのメディアによると、軍報道官は、空軍機約200機が作戦に参加し、目標約100カ所を空爆したと明らかにしました。イスラエルがイランを攻撃するのは昨年10月以来で、トランプ政権発足後初めてです。

 イランの最高指導者ハメネイ師は、イスラエルのネタニヤフ政権が「邪悪な本性を一層さらけ出した」と述べ、「厳しい報復」を誓約。中東メディアによると、イランは無人機100機以上をイスラエルへ向けて発射し、イスラエル軍はこれらをすべて撃ち落としました。

 イラン外務省は声明で、イスラエルの「犯罪的侵略」を非難するよう国際社会に求める一方、イランには国連憲章第51条に基づく正当な自衛権があり、報復は合法だと主張。また、空爆を承認したとして米国を非難しました。

 ルビオ米国務長官は「われわれはイランへの攻撃に関与していない。最優先事項は地域の米軍の保護だ」とし、「米国の拠点や人員を標的にすべきではない」とイランをけん制しました。


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