2025年6月14日(土)
イスラエルによるイラン大規模攻撃を強く非難する
志位議長が声明
イスラエルによる13日のイラン各地への大規模攻撃について、日本共産党の志位和夫議長は次の声明を発表しました。
◇
一、イスラエル政府は13日、イランの核関連施設を含む複数拠点に対する軍事攻撃を実施したと発表した。イランの国営メディアは、首都テヘランをはじめとする地域で大規模な爆発がおこり、女性や子どもも含む死傷者が出ていること、革命防衛隊総司令官および複数の核科学者が殺害されたと報じている。核施設攻撃による放射能汚染の懸念が報じられていることも重大である。
一、イスラエル軍は、「イスラエル軍がイランの核開発計画への先制攻撃を行った」との声明を発表しているが、いかなる理由であれ、「先制攻撃」は、国連憲章と国際法に違反する明白な無法行為であり、強く非難する。ネタニヤフ首相は、イランの核開発を攻撃の理由としてあげているが、この問題は国際原子力機関(IAEA)を含む枠組みのもとで協議が続けられている最中であり、自らの無法行為を正当化できるものではない。
一、イスラエルは今回の攻撃を「作戦の第1段階」と位置づけ、さらなる軍事行動の継続を示唆しており、中東地域における緊張の激化と軍事衝突の連鎖が強く懸念される。イスラエルに対し、これ以上の無法行為をただちに中止することを強く要求する。イランに対して情勢を悪化させる報復を自制することを求める。
一、イスラエルはガザ地区において国際社会からジェノサイド(集団殺害)と批判される作戦を継続するとともに、ヨルダン川西岸においても無法な入植・暴力・占領を拡大している。イスラエルによる国連憲章と国際法を無視した蛮行を止めるために、国際社会が必要な制裁措置を含む一致した行動をとることを強く求める。