2025年6月12日(木)
女性の低年金解消せよ
参考人質疑で倉林議員
参院厚労委
![]() (写真)参考人に質問する倉林明子議員=11日、参院厚労委 |
参院厚生労働委員会は11日、基礎年金の底上げを先送りする年金制度改定法案について参考人質疑を行いました。
日本共産党の倉林明子議員は「就職氷河期世代にとどまらず非正規が拡大するなかで低賃金で働く人たちが増えている。ここが将来の低年金にもつながっている」とし、現役世代の賃上げの緊急性について質問しました。
労働政策研究・研修機構の堀有喜衣統括研究員は「現役世代の賃上げは、日本社会の今後にかかわる大変重要な課題だ」と述べました。駒村康平慶応大学教授は「継続的な賃上げのためには生産性の向上が不可欠だ」と答えました。
倉林氏は「深刻な女性の低年金の構造を解消していくべきだ」と主張し、問題意識を聞きました。
大和総研の是枝俊悟主任研究員は「労働市場の男女格差をなくしていくことが、女性の低年金の解消につながる」と答えました。
倉林氏は「低年金の底上げのために、年金制度の枠内でも低所得者対策は考えられるのではないか」と質問。駒村氏は「本来はユニバーサルな最低保障的な年金があったほうがいいと思うが、まず手段としては年金生活支援給付金制度の給付水準を引き上げておくと、氷河期世代が退職する頃に極めて重要になる」と述べました。