2025年6月11日(水)
知事ら刑事告発を
兵庫県議会委 庄本氏が主張
![]() (写真)発言する庄本議員=10日、兵庫県議会総務常任委員会 |
兵庫県の私的情報漏えい問題で日本共産党の庄本悦子県議は10日、県議会総務常任委員会で前総務部長と斎藤元彦知事、片山安孝元副知事の三者の刑事告発と知事給与削減条例案反対を主張しました。
庄本氏は、第三者調査委員会が前総務部長による情報漏えいは「知事及び副知事の指示のもとに行われた可能性が高い」と結論づけたことなどを挙げ、「(秘密漏えいの教唆などを禁じた)地方公務員法第62条により、前総務部長と知事、副知事を県として刑事告発すべきだ」と要求。県当局は「前総務部長は懲戒処分にした。また知事の指示が明確になったわけではない」などと拒否しました。
知事が自身の関与を否定したうえで管理責任があるとして、現在の給与3割削減に2割削減を加え3カ月間5割削減する条例案について、庄本氏は「知事が情報漏えいの指示を認めないまま、人ごとのような給与カットで終わらせるわけにいかない。辞職を求め、給与カットに反対する」と主張しました。
条例案は多数により継続審査に(12日の本会議で採決)。条例案を可決して、自らの主張を議会が認めた格好で幕引きを図った知事のもくろみは崩れた形です。