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2025年6月11日(水)

研究者の良心・民主主義殺す

学術会議法案採決許さない

京都で学者・市民訴え

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(写真)訴える岡野氏=9日、京都市内

 日本学術会議解体法案の採決を許さないと京都市で20人を超える学者と市民が9日、共同でアピールしました。

 菅義偉首相(当時)によって同会議会員の任命を拒否された6人の1人、立命館大学の松宮孝明教授は、日本学術会議はこれまでさまざまな提言を行い、科学の発展に貢献してきたと指摘。「この学術会議を解体し、別組織をつくり、政府の監視下に置いてしまう」と批判し、「日本の学術がますます衰退する」と警鐘を鳴らしました。

 同志社大学の岡野八代教授は「学術会議法の前文は日本国憲法の精神にのっとり学問研究が二度と軍事国家に利用されないようにすると書いてある。政府は前文からこれを削除し軍事研究を推し進める国への変質を狙っている」と批判。「私たち研究者の良心を殺すだけではなく、これからの日本の民主主義を殺すことになる」と述べ、悪法阻止を呼びかけました。


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