2025年6月11日(水)
学術会議解体法案
学者・市民ら「廃案一択」
国会周辺 採択強行に抗議
![]() (写真)学術会議解体法案の採決に抗議して「学術会議つぶしは戦争への道だ」「権力の道具にするな」と声を上げる人たち=10日、参院議員会館前 |
自民、公明、維新3党が10日の参院内閣委員会で、学術会議解体法案の採決を強行するのに対し、学者・文化人や市民らが国会周辺で「採決反対」と廃案を求める抗議行動を繰り広げました。雨の中、9日の座り込みを超える多数の研究者、市民らが参加し、法案の廃案と、いっそう広範な世論と運動を広げる決意を固め合いました。
9日も参加した元文部科学事務次官の前川喜平氏は、同法案を「学術の終わりの始まり」にとどまらず、「日本の民主主義の終わりの始まり、そして戦争への道の始まりと思っている」と述べ、「小手先の修正ではどうにもならない」「廃案の一択しかありません」と強調しました。
東京大学教授の隠岐さや香さんは法案成立の危険性を指摘。「アカデミーへの(政府の)対応への反対が、このように市民運動を巻き込んだことは、いままでなかったのではないか」と指摘し、今後も引き続き市民とともに学術会議の問題に取り組むと表明しました。
日本共産党の井上哲士、吉良よし子両参院議員が行動に参加し、あいさつしました。