2025年6月10日(火)
性的少数者も平等に生きる権利
東京プライド 1万5000人パレード
小池・吉良氏が参加
![]() (写真)パレードで沿道に手を振る参加者たち=8日、東京都渋谷区 |
LGBTQ+(性的少数者)が自分らしく生きられる社会の実現をアピールするイベント「東京プライド2025」が8日、代々木公園(東京都渋谷区)で開催されました。
今回のテーマは「セイムライフ、セイムライツ(同じ命、同じ権利)」です。同じ命を持って生まれ、平等に生きる権利があるとし、構造的な差別や偏見がなく権利が守られる社会をと、訴えます。
パレードには、約1万5000人(主催者発表)が参加。沿道から「ハッピー・プライド」の声があがり、多くの人が手を振るなど盛り上がりました。
同性パートナーと参加した男性(52)=東京都台東区=は、パートナーと30年一緒にいるにもかかわらず同性婚の法整備が進んでいない間に、父が亡くなったと悔しさをにじませます。同性婚を巡る裁判では、全国五つの高裁で国に対し違憲判決が出されています。「最高裁を待たずに立法府が動くべきだ」と力を込めました。
親子で性的少数者のシンボルであるレインボーカラーの服を着た女性(40)=千葉県八千代市=は、息子に「ママが女性を好きになるのは変なことじゃないよ」と伝えているといいます。ただ、親のことで子どもがいじめられないかとの不安はあると語り、「みんなが生きやすい社会に。同性婚も夫婦別姓も当たり前にできるようになってほしい」と。
![]() (写真)会場ステージで発言する吉良よし子参院議員(左から3人目)と小池晃書記局長(その左)=8日、東京都渋谷区 |
会場のステージでは超党派の議員が発言。日本共産党の小池晃書記局長、吉良よし子参院議員が参加しました。吉良氏は「みなさんの声が政治を動かしている。同性婚は最高裁判決を待たずに政治で決着を」と強調し、「十人十色の一人ひとりの人生が幸せになれる社会を目指し、手をつないでいこう」と呼びかけました。