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2025年6月10日(火)

マイナ保険証終日使えず

田村貴昭氏「札幌の事例どこでも」

衆院厚労委

写真

(写真)質問する田村貴昭議員=6日、衆院厚労委

 市立札幌病院(札幌市)で5月15日、「マイナ保険証」による資格確認が丸1日できなくなるトラブルが発生し、その原因が同病院のパソコンの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」のアップデート(更新)の影響であることが明らかになりました。日本共産党の田村貴昭議員は6日の衆院厚生労働委員会でこの問題を取り上げ、「日本全国どこでも起こりうる」と警鐘を鳴らしました。

 札幌市病院局によると、院内の端末で「ウィンドウズ11」への更新が行われた際、端末の回線認証が削除されたのがトラブルの原因でした。田村氏の指摘に対し、厚労省の鹿沼均保険局長は「他の医療機関で起こりうるとは現時点で判断できない」と答弁。田村氏は「大きな病院で終日本人確認ができなかったことを重く受け止めるべきではないか」と批判し、全国保険医団体連合会(保団連)にも同様の相談があるとして調査を求めました。

 トラブルの影響を受けた患者は7人で、診療できなかった人はいません。大きな混乱がなかったのは、病院が再診の患者の資格情報を把握していたことに加え、患者の多くが従来の保険証を持っていたためです。

 田村氏は「国が廃止を決めた従来の保険証が本人確認の決め手となっている」と指摘。「マイナ保険証の強制をやめて、健康保険証を存続させるべきだ。少なくとも当面、国保の資格確認書の全員送付など万全の体制を講じるべきだ」と追及しました。


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