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2025年6月10日(火)

きょうの潮流

 結婚はしたい人だけがする嗜好(しこう)品、子どもはブランドものみたいなぜいたく品。いつからか、こんなたとえが若い世代の間でかわされるようになりました▼男性の4人に1人、女性の7人に1人が未婚といわれる今の日本。少子化はとまらず、想定を上回るペースで加速しています。先日公表された国の調査では昨年の出生数は初めて70万人を割り、出生率も1・15と過去最低に▼一方で亡くなった人は過去最多の160万人超となり、およそ92万人の自然減は過去最大でした。出生数はすべての都道府県で減少傾向がつづき、ピーク時と比べると4分の1近くまで減っています▼国全体が縮んでいく現実。その理由として林官房長官は、経済的な不安定さや仕事と子育ての両立の難しさなど、結婚や出産を阻むさまざまな要因が絡み合っていると話しました。異次元の少子化対策を掲げながら、抜本的な改革に何も手をつけてこなかった反省もなしに▼いまSNS上で共産党の田村委員長の会見が拡散されています。「人口減少をもたらした政治にものすごい怒りをもっている」。教育費の重い負担や不登校の急増、長時間労働や非正規雇用の拡大―。子どもを産むことが不安、希望がもてない社会をつくってしまった自民党政治に対して▼人生設計は個人の自由、個人の選択であって、若い世代に結婚や出産を迫るような政策はやってはいけないとも。生きづらい社会にした政治を転換し、一人ひとりが幸せな人生を描けるような国に変えようと。


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