2025年6月10日(火)
学者ら座り込み
学術会議法案採決許すな
国会周辺
![]() (写真)学術会議解体法案の廃案を求めて国会に向けて抗議する学者・文化人・市民=9日、参院議員会館前 |
政府が日本学術会議会員任命拒否の経緯や理由も明らかにせず、科学者の声も聞かずに、10日にも参院内閣委員会での学術会議解体法案の採決を強行しようと狙う中、学者・文化人らは9日、国会周辺で「採決強行を許さない」と廃案を訴え、座り込みを行いました。上野千鶴子東大名誉教授や、「世界平和アピール七人委員会」メンバーの小沼通二・慶応大名誉教授(物理学)も参加。札幌、名古屋、京都の各市でもスタンディングなどの緊急行動に取り組みました。
国会周辺では、小玉重夫日本教育学会会長、上野健爾日本数学協会元会長ら幅広い分野の約40人が座り込み、多くの市民も「『学術の終わりの始まり』を許すな」と書かれた横断幕を掲げるなど、ともに抗議の意思を表明。日本共産党の井上哲士参院議員や立憲民主党などの国会議員らも応援に駆けつけました。
主催は、日本学術会議「特殊法人化」法案に反対する学者・市民の会。同会は10日も正午から衆院第2議員会館前で「人間の鎖」行動に取り組む予定です。