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2025年6月8日(日)

森友問題

公文書改ざんの経緯 第三者で再調査を

衆院財金委 辰巳議員

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(写真)質問する辰巳孝太郎議員=3日、衆院財金委

 日本共産党の辰巳孝太郎議員は3日の衆院財務金融委員会で、森友学園問題に関する公文書改ざんの経緯について、あらためて第三者による調査が必要だと政府に迫りました。

 改ざんの経緯をまとめた2018年6月の財務省調査報告書は、安倍昭恵氏はじめ政治家関係者の記述について、当時理財局長だった佐川宣寿氏が最低限の記載であるべきだと「反応した」ため「記載を直す」必要があったとされており、「指示」という記述を避け、改ざんの経緯を隠ぺいする内容になっています。

 辰巳氏は「反応したというのは佐川氏が伝えたということだ」と述べ、「言ったことは間違いないか」と追及。窪田修理財局長は「対応の方向性を決定づけたことは報告書の通り」との答弁にとどめました。

 辰巳氏は「(佐川氏が)最低限の記載にすべきだと部下に言えば、改ざんしなさいという指示になる」と追及。加藤勝信財務相が「聞いた人間がそういうふうに反応した、そのまま報告書に書かれた」と述べ、辰巳氏は「組織ではそれが指示になる」と指摘しました。

 報告書の公表4カ月後に、公文書の改ざんを強いられ自死した近畿財務局職員・赤木俊夫さんの妻・赤木雅子さんを訪ね「佐川局長の指示」「最後は理財局長の判断」と発言した伊藤豊・元大臣官房秘書課長に、辰巳氏が答弁を求めましたが、応じませんでした。

 辰巳氏は「まとめたのは財務省であり、身内がまとめた調査報告書では不十分だ」と批判。第三者的立場の再調査を要求しました。


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