しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年6月8日(日)

主張

都議選の争点 実績

野党第1党の力で都政動かす

 6月の都議会で、水道の基本料金を夏の4カ月間無料にすることが決まりました。

 これについて、フリーアナウンサーの古舘(ふるたち)伊知郎さんが「元は共産党のアイデア」「小池百合子知事パクッたな」「今からでも…共産党さんの意見が素晴らしいのでこれを取り入れさせていただきますって言うしかないでしょう」とYouTubeで発信し話題になっています。

 水道料金の引き下げは日本共産党都議団が繰り返し求めてきたものです。3月議会でも10%軽減を提案、4月にも10%値下げと補正予算編成を求めました。それが今回の軽減策につながりました。

 水道料軽減を都が発表する前日になって、自民・公明・都民ファーストの与党3党が軽減を知事に申し入れましたが、読売新聞はこれを、「(3党の)要望を反映させたとの演出」と書きました。

■他の野党と共同し

 日本共産党の提案で都政が動く―共産党都議団は、都議会野党第1党として都政を厳しくチェックするとともに、条例案の提出など政策提案を行い、都民の運動と連携して都政を動かしてきました。古舘さんも「野党第1党、共産党になるんですよ」と、その力に注目しています。

 学校給食無償化も、水道料金軽減と同様の構図でした。23年12月、小池都知事はそれまでの後ろ向きの姿勢を突然変え、給食費の負担軽減を表明しました。知事が姿勢を変えたのは、共産党都議団が給食費無償化の条例案を12月議会に提出すると表明し、野党の共同や都民の運動が広がっていたからです。

 共産党都議団は他の野党に呼びかけ、4会派共同で条例案を提出しました。その力に押され、都は給食費無償化に踏み切りました。

 自・公・都ファはこの時も都の発表の前日に、都に給食費の負担軽減を求める申し入れをしましたが、それまで、無償化を求める都民の請願を不採択にするなど、無償化を妨害していました。

■多くの要求を実現

 日本共産党都議団はこのほか、高齢者の無料乗車証シルバーパスの負担軽減、高齢者の補聴器購入費補助の前進、都内民間病院などの経営危機を支援する321億円の財政支援なども実現しました。

 シルバーパスの負担軽減は25年前から求めてきました。2017年以降だけでも条例案を5回提出、そのたびに自・公・都ファが否決しました。しかし昨年12月議会に提出した条例案に5会派39人が賛成し、今年度予算に4割値下げが盛り込まれました。

 日本共産党都議団が都政を動かせるのは、野党第1党として、与党の自民、都民ファ、公明に次ぐ19議席、国会なら100議席にあたる議席をもち、他の野党に積極的に働きかけ、条例の共同提案や一致点での議員連盟の設置、自民党の裏金問題追及などで力を合わせてきたからです。

 都民の切実な要求を掲げ、他党と力を合わせて迫ることで小池都政も態度を変えざるを得ない―それが共産党都議団の都政を動かす力です。日本共産党が伸びれば都政が変わる―都議選でのさらなる前進を心から訴えます。


pageup