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2025年6月8日(日)

将棋連盟会長に清水女流七段 女性初

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 日本将棋連盟は6日、東京都新宿区で第76回通常総会を開き、15人の理事を選任しました。2年間の任期を満了し、1期で退任する羽生善治会長の後任には、理事会の互選によって清水市代女流七段が選出されました。女性が会長職に就くのは、日本将棋連盟の歴史上初めてです。

 清水女流七段は1969年、東京都東村山市出身。育成会を経て85年に女流棋士(女流2級)となり、女流タイトルを通算43期獲得。クイーン名人、クイーン王将、クイーン王位、クイーン倉敷藤花の四つの称号を得ています。2017年からは日本将棋連盟の常務理事を務めてきました。

 総会後に渋谷区の将棋会館で行われた記者会見で、清水新会長は「(会長に)選んでいただけたことは大変光栄。その気持ちに応えたい」と述べました。女性として初の会長となったことについては、「今後のわたくしの中でのテーマは『継承』と『挑戦』。将棋連盟にとって、わたくしを選んでいただいたことが『挑戦』なのではないか」と語り、棋士や女流棋士が安心して対局できる環境づくりに取り組んでいく考えを表明しました。

 なお、今回の総会では、女流棋士から棋士への編入に新たな道を開く議案が提案され、可決されました。女流タイトルの「白玲」を通算5期獲得することで得られる「クイーン白玲」の資格を取得した者にフリークラス編入の資格を与えるもので、編入するか否かは本人の選択が尊重されます。


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