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2025年6月6日(金)

保安林での風力発電所 規制強化を

参院農水委 紙議員

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(写真)質問する紙智子議員=5月20日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は5月20日の参院農林水産委員会で、国有林内の保安林で風力発電所の建設が進んでいるとして、規制強化を求めました。

 水源かん養や土砂災害防止などの多面的機能がある国有林野ですが、すでに377基の風力発電所が建設されています。風力発電所建設には作業用道路や資材置き場などのヤードの設置が必要なため、災害の要因になるとして建設中止を求める市民団体の運動が各地で広がっています。

 紙氏は、保安林の指定を解除しなくても風力発電所を建設できるかと質問。林野庁の小坂善太郎次長は「ヤードなどの区域面積が0・2ヘクタール未満、切り土または盛り土の高さは1・5メートル未満、道路は車道幅員が4メートル以下なら作業許可で設置ができる」と答えました。

 紙氏は、保安林指定を解除せずに作業道などを設置した場合に洪水や土砂流出をどう防止するのかと質問。小坂次長は「申請者(風力発電所事業者)が林道技術基準などに基づき防止措置を行う。審査は都道府県が行う」と答えました。

 紙氏は、国有林は国の財産なのに県まかせになっているとし、保安林が持つ多面的機能を損なってはならないと指摘しました。


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