2025年6月4日(水)
能登被災者 広い間取り転居へ
共産党 改善繰り返し要求
参院災害特委
![]() (写真)質問する仁比聡平議員=2日、参院災害特委 |
能登災害被災者の仮設住宅で1K4・5畳に2人の居住が余儀なくされている世帯などについて、広い間取りの部屋への転居が始まったことが分かりました。2日の参院災害対策特別委員会で、日本共産党の仁比聡平議員の質問に対し、内閣府が転居状況を説明しました。仮設住宅の住民から「狭すぎて暮らせない」と広い間取りへの転居が強く要望されており、日本共産党は住環境の改善を国会で繰り返し求めていました。
北陸中日新聞1日付は、石川県輪島市門前町で1Kの仮設住宅に2人で住む世帯が広い間取りに移動していると報道。同町の仮設住宅は11団地715戸あり、このうち2K10戸、3K3戸が空き室で、市が高齢者や障害者がいる家庭を対象に順次引っ越し手続きを進めているとしています。
仁比氏は事実関係を確認するとともに、人間らしい良好な環境で暮らせるよう能登半島6市町でこうした取り組みをさらに進めてほしいと求めました。
内閣府の高橋謙司政策統括官は、県や市町の判断でより広い間取りの空き室への入居が可能だと県に周知し調整を進めてきたとし、現在、輪島市で間取りを変更すべき世帯を抽出して9世帯が2Kなどの広い部屋へ転居し、珠洲市でも4世帯の転居が進んでいると説明。「その他の市町でもこうした取り組みを進め、良好な居住環境の確保に努めていく」と答えました。