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2025年6月3日(火)

きょうの潮流

 日本国際博覧会協会が「赤旗」に対して大阪・関西万博の閉幕(10月)まであらゆる取材ができる「関係者入場証(AD証)」を発行しました▼発行を求めて1年余、万博会場への取材者としての入場を認めなかった暴挙を撤回させました。「どんどん取材して白日の下にさらして」「声をあげれば変わるんですね」と喜びの声。言論抑圧を許さず、国民の知る権利を守る上でも重要な前進です▼協会は多額の税金を使っており「みなし公務員」として公平・公正に運営する責務があります。国会では辰巳孝太郎衆院議員の質問に協会を所管する経済産業省も説明できず、排除の論理は破綻しました。愛知万博でも政府官庁・自治体でも取材が認められる「赤旗」をなぜ排除するのか▼協会が「取材は案内したメディアだけ」と明言した通り、意に沿わない報道を排除し「不都合な真実」を書かせないため。「いのち輝く」という美名に隠れて、カジノ施設のインフラ整備を万博に便乗して税金でやるため―。「赤旗」が真実を書いてきたからです▼しかし、こうした報道があったからこそ、メタンガス問題でも測定や換気の強化などの改善につながりました。指摘や批判の排除は改善の機会を閉ざす愚かな行為です▼ガス爆発の危険、来場者の低迷と赤字の恐れ、ユスリカの大量発生、「いのち輝く」に反する喫煙所設置など、深刻な矛盾・問題に直面している万博。「忖度(そんたく)せず頑張ってほしい」―期待と応援に支えられ真実の報道を続けていきます。


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