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2025年5月24日(土)

AI推進法案巡り参考人

リスク対策必要

井上議員に 参院内閣委

写真

(写真)質問する井上哲士議員=22日、参院内閣委

 参院内閣委員会は22日、AI(人工知能)推進法案についての参考人質疑を行いました。日本共産党の井上哲士議員は、AIの急速な発展に対応し、被害が生じる前の予防的観点も含め、個人の権利保護の強化やリスクに応じた法規制について意見を求めました。

 市川類・一橋大学イノベーション研究センター特任教授は「技術が変わると制度の在り方も変わる」「AIによりプライバシーについても新たに対象にしなければならない問題が出てきているのではないか。また、被害を受けた人に対する補償など事後的な仕組みも議論になってくるのでは」と述べました。

 大屋雄裕慶大法学部教授は、AI利用により既存の差別が拡大再生産される恐れがあるのは事実だとして、「結果に対する監査をやる方向しかない。第三者機関、監査AI、事業者の自覚などの選択肢はあるが、典型的に生じ得る問題なので一定の対策が必要だ」と述べました。

 永沼美保経団連デジタルエコノミー推進委員会国際戦略WG主査は、AI事業者による差別や偏見を助長する出力を防止する具体策は一般的には各社が設けているとした上で、「業界の中で議論し、やっていいこと、悪いことを明らかにしながら、段階的にやっていくことになる」と話しました。


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