2025年5月24日(土)
森友公開文書 政治家接触部分が欠落
情報公開と真相解明を要求
辰巳議員 衆院総務委
![]() (写真)質問する辰巳孝太郎議員=22日、衆院総務委 |
日本共産党の辰巳孝太郎議員は22日の衆院総務委員会で、森友学園への国有地売却問題を巡る公文書改ざんを強いられ自殺した近畿財務局職員の妻の赤木雅子氏に財務省が開示した2200ページの文書から安倍晋三元首相の妻の安倍昭恵氏や与党政治家の関与を示す記録が欠落している問題に言及し、公開と真相解明を求めました。
辰巳氏は、公文書改ざんは国会と国民を冒とくし民主主義をじゅうりんするものだと指摘。村上誠一郎総務相は「為政者は権力を抑制的に行使しなければならない」と述べました。
辰巳氏は、公開文書から政治家との接触記録がなぜ、誰の指示で欠落したのかと追及。財務省の石田清理財局次長は、近畿財務局が本省理財局の指示をうけ、政治家との応接録を廃棄した過程で欠落したと考えられると答弁。廃棄の主たる目的は、国会審議で森友事件の質問につながる材料を極力少なくするためで、「理財局長が方向性を決定づけた」と述べました。
辰巳氏は、近畿財務局を訪れた同学園の籠池泰典元理事長と昭恵氏が並んでいる写真を示し、昭恵氏が「いい土地ですから、前に進めてください」と述べた2014年4月28日の応接録も欠落していると指摘。この日を契機に事態が急展開し、異例の契約締結になったとして、「契約の締結に昭恵氏の影響があったのは疑いない」と強調しました。
また、財務省には改ざん当時の佐川宣寿理財局長の処分が明らかになったあとに調査報告書を出したいとの思惑があり、実際にも同氏が不起訴となってから報告書が出たと指摘。「官邸、財務省、法務省、検察が連絡を取り合って動いていると言わざるを得ない」として、関連文書の提出を重ねて要求しました。