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2025年5月24日(土)

主張

あす若者憲法集会

未来をひらく若者のたたかい

 石破茂政権がすすめる「戦争国家」づくりに対して、若者が連帯して声をあげる若者憲法集会&デモが25日、東京都内で行われます。主催は民主青年同盟や全労連青年部などからなる実行委員会です。

 2014年以来とりくまれてきたこの集会は、「私たちの未来に戦争はいらない」「憲法を生かす政治に」との思いを強める若者が全国から集い、社会と政治を動かす大きな力を発揮してきました。

■空前の大軍拡NO

 石破政権は空前の大軍拡の道を突き進んでいます。今年度予算で軍事費だけを前年度比9・5%増と突出させ、他国に撃ち込む長射程ミサイルを大量配備し、「敵基地攻撃能力の保有」を推し進めています。他方、学費値上げや物価高が続き、若者の生活苦が深まるなか、文教や社会保障などの予算は実質マイナスに抑え込みました。

 大軍拡をやめさせようと若者憲法集会が呼びかけた「敵基地攻撃能力保有・大軍拡に反対する草の根の青年ネットワーク運動」が約320カ所につくられ、全国各地で賛同を広げています。対話した若者から「戦争になりそうで怖い」「防衛のためじゃないならやめてほしい」などの思いが語られ対話が弾んでいます。

 平和も暮らしも脅かす大軍拡に若者の怒りが広がっています。そして、なぜ大軍拡をやるのかと、アメリカいいなりの政治のゆがみに厳しい視線が向けられています。

■政治変える連帯を

 今年2月の日米首脳会談で石破首相は、国際秩序を踏みにじるトランプ大統領におもねる態度に終始し、日米同盟を強化し、さらなる大軍拡を続けることを約束しました。自衛隊に統合作戦司令部を創設し、「敵基地攻撃」のために、事実上、自衛隊を米軍の指揮統制下に組み込む体制づくりを進めています。

 アメリカいいなりで「戦争国家」づくりの道を暴走することは、アジアと世界の緊張を高め、国民を戦争の危険にさらすだけです。この戦争に真っ先に駆り立てられるのが若者です。

 平和を築くには、アメリカいいなりから抜け出し、自主的な外交へと転換することです。東南アジア諸国連合(ASEAN)では、対話と包摂の粘り強い外交努力で地域の平和と安定を進めています。

 宣伝でこうした努力を若者に伝えると、「対話で解決できるならそれが一番いいですね」と共感がよせられます。

 憲法9条は武力による威嚇や武力の行使などを禁じ、平和的な話し合いで紛争を解決することを定めています。日本も、憲法を生かした自主的な平和外交の道に踏み出すときです。

 目前に迫った都議会議員選挙、参議院選挙は、憲法を生かす政治をつくる絶好の機会です。平和主義をはじめ、自由や民主主義、個人の尊厳など、憲法の平和的・民主的条項を生かすことで希望ある社会が実現できます。

 政治を変え、新しい時代をひらくのは、主権者である若者・国民のたたかいです。憲法が生きる、希望ある社会をつくるために、日本共産党は若いみなさんと連帯して力を尽くします。


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