しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年5月23日(金)

選挙執行事務ミスの急増

塩川氏「基準の見直しを」

衆院政治改革特

写真

(写真)質問する塩川鉄也議員=15日、衆院政治改革特委

 日本共産党の塩川鉄也議員は15日の衆院政治改革特別委員会で、選管の選挙執行事務ミスの激増に言及し、「選挙は民主主義の根幹で、主権者・国民の参政権の問題であり、不正があれば選挙無効になりかねず、ひいては選挙権を行使できなくなる」「選挙執行にあたって最も重要なことは、公正で間違いがあってはならないことだ」と強調しました。

 この間の参院選で管理執行上問題となった行為は、04年に63件、22年に224件と18年あまりで3倍以上に急増しています。

 塩川氏はなぜ選挙ミスが増えているのかと質問。村上誠一郎総務相は「多くは単純ミスや思い込み等によるものだ」と答弁。塩川氏は、参院選では非拘束式名簿方式を導入した01年以降に比例代表の候補者で得票ゼロになった例が少なくとも16件あるとの報道や、解散から公示まで短期間だった24年総選挙では不在者投票で受け付けた票の入れ忘れなどがあったとして、「有権者が投票した票が消える事案が全国各地で起こっていることに危機感を持つべきだ」と批判しました。

 さらに塩川氏は、開票所経費は抑えられ、開票所は大幅に減り、開票所の事務従事者数は激減し、経費積算の前提となる開票時間の基準は減らされていると指摘。参院選では基準時間以内に終了した開票所は4割しかなく、この基準の維持が開票へのプレッシャーとなりミスにつながっていると強調。抜本的に見直して信頼される開票事務へと改善するよう求めました。


pageup