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2025年5月23日(金)

関西新飛行経路見直しを

堀川議員 騒音被害など生じる

衆院国交委

写真

(写真)質問する堀川あきこ議員=21日、衆院国交委

 日本共産党の堀川あきこ議員は21日の衆院国土交通委員会で、大阪・関西万博開催に伴う関西空域での新飛行経路の運用開始によって、騒音被害や航空管制官の業務負荷増などの問題が生じているとして、新経路の見直しを求めました。

 新経路の運用は、関西経済連合会などが参加する「関西3空港懇談会」の要請を受け関西万博開催に間に合わせ3月20日に開始。関西国際空港では1時間当たりの最大発着回数を46回から60回に、神戸空港では国内線で1日最大80回から120回に拡大し、国際線も解禁しました。このため、淡路島上空の飛行が増え、従来の飛行制限高度よりも低い高度による飛行も可能になりました。

 堀川氏は、新経路運用開始から淡路島上空を通過した航空機が1カ月で延べ9538機(1日平均318機)にのぼり、一部地域では騒音がひどくなったとの苦情があると指摘。また、関空の出発機の大半が標準経路からそれて特定のルートに集中しているのは、1機ごとに針路を指示するレーダー誘導をせざるを得なくなっていることに伴うもので、このため管制官の業務量が増えているとして、管制体制の実態をただしました。国交省の平岡成哲航空局長は関空の管制官に12人もの欠員が生じていると明らかにしました。

 中野洋昌国交相は「レーダー誘導の実施が直ちに管制官の業務量増加に結びつくものではない」などと管制官の業務負荷の実態を軽視する姿勢を示しました。

 堀川氏は「関西財界の要求、万博・カジノありきで空の安全対策が二の次にされている」として、新経路の見直しを求めました。


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