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2025年5月22日(木)

備蓄米、国民に届ける対策急げ

米価高騰巡り紙議員 参院農水委

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(写真)質問する紙智子議員=13日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は13日の参院農林水産委員会で、消費者に備蓄米を行き渡らせるための手だてをとるよう求めました。

 紙氏は、政府が備蓄米31万トンの放出を決めたが、集荷業者(JA全農)に売り渡しただけで、スーパーや米穀店などの小売りに渡ったのはわずか1%だと指摘。今夏のコメ不足への懸念から備蓄米を手元に残す動きや輸送や販売のためのパッケージづくりに手間と時間がかかっている実態があると指摘されているが、食糧法は「消費者が必要とする米穀の適正かつ円滑な流通の確保を図る」と規定しているとして、消費者に行き渡らせる手だてをとるよう求めました。

 農水省の松尾浩則農産局長は「(銘柄米と政府備蓄米を)ブレンドして販売する比率が高まっているので、いずれ増える」と答えました。

 紙氏は、コメには魚沼産コシヒカリのように産地銘柄によって値幅があったが、いまは幅がなくなり高止まりしていると指摘。安いコメを購入したい人もおり、手間と時間をかけずに早く国民の手元に届けるには、ブレンド米だけでなく単体で売ることや、学校給食に活用して供給量を増やすことで価格を抑えるよう求めました。

 江藤拓農水相は「どう売るかまでは命令できない。学校給食向けには配慮した供給が行われるようお願いしている」と答弁するにとどまりました。


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