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2025年5月21日(水)

F35B高知空港居座り 宮崎での垂直着陸訓練「方針転換」追及

参院決算委 仁比議員

防衛相「率直におわび」

写真

(写真)質問する仁比聡平議員=14日、参院決算委

 日本共産党の仁比聡平議員は14日の参院決算委員会で、米軍F35B戦闘機が3月25日に高知龍馬空港(高知県南国市)に「予防着陸」して以来42日間居座り続けた問題で、点灯した警告灯の種類や時刻さえ「米軍の運用に関する事柄であり答えを差し控える」と拒否し続ける政府を批判し、同型機の飛行停止を要求しました。

 仁比氏は、中谷元・防衛相が「郷土の軍事化に反対する高知県連絡会」など県民の「なし崩し的な軍事利用を許さない」との声に対し、フェイスブックで「こんなことを言う人たちは心ある人とは思えません」などと発信した問題に言及。「F35Bはアメリカで墜落事故をたびたび起こしている」「市民の危惧こそ当然だ。住民の声を敵視する大臣の姿勢こそ心ないものだ」と批判しました。

 政府は、F35Bを42機購入し、2025年度中に航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)に8機配備する予定です。仁比氏は、防衛省が2月に「緊急時などを除き行わない」と説明してきた同機の垂直着陸訓練を「夜間も含め月平均100回行う」「馬毛島基地(鹿児島県)が完成しても練度維持のため新田原基地で行う」と方針を大転換したのに対し、新富町長が「子どもの将来に禍根を残しかねない」「(これまでの町づくりが)水の泡となりかねない」などと表明していると指摘しました。

 中谷氏は「説明した内容と違うと受け止められることもあるのは当然」「率直におわびする」とし、「改めてどのような負担軽減が可能か真摯(しんし)に検討」すると答弁しました。

 仁比氏は、これまでの爆音にさえ最高裁判決が「受忍限度を超える違法な爆音」だと認定しているとして「爆音の解消こそ国の責任だ」と主張し、配備中止を求めました。


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