しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年5月17日(土)

選挙権奪う投票時間短縮

塩川氏「投票所増を」

衆院政治改革特

写真

(写真)質問する塩川鉄也議員=13日、衆院政治改革特委

 日本共産党の塩川鉄也議員は13日の衆院政治改革特別委員会で、国民の基本的な権利である投票権の行使を制約する投票時間の短縮や投票所総数の減少についてただしました。

 2024年総選挙で、投票時間繰り上げ投票所は全体の39・2%、投票所総数は1996年総選挙と比べ7785カ所の減です。塩川氏は、全投票所で投票時間短縮を行っている栃木県について「人口51万人の宇都宮市は学生・若者も多いが、なぜ一律午後7時までなのか」と質問。総務省の笠置隆範選挙部長は「夜間の投票者が少ないこと、地域からの要望が寄せられていること等の理由と聞いている」と答弁しました。

 塩川氏は午後6時以降の投票者は、50代以上は少ないが若い現役世代は割合が高いとのアンケート結果を示し、「若い人の投票行動を見ても、閉鎖時刻の繰り上げは逆行するものだ」と強調。村上誠一郎総務相は統計をとることを検討するとして実態把握の必要性を認めた上で、「厳正に対応するよう各選管に要請する」と答弁しました。

 また塩川氏は、投票所まで遠くなると投票参加率が大きく低下する結果を示し、「有権者の投票機会を奪わないよう、投票所そのものを増やしていく必要がある」と主張。村上総務相は「投票機会の確保につながる施策を積極的に講じるように要請する」と答弁しました。

 塩川氏は、1人であっても有権者の権利を奪ってはいけないという立場で、「国が選管を支援すべきで、ふさわしい財政措置を行うべきだ」と強調しました。


pageup