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2025年5月17日(土)

核燃再処理見直し必至

辰巳氏の質問に参考人

衆院原子力特委

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(写真)参考人に質問する辰巳孝太郎議員=15日、衆院原子力特委

 衆院原子力問題調査特別委員会は15日、専門的知見から助言を得るための「アドバイザリー・ボード」に対し、原発の運転によって生じる使用済み核燃料など放射性廃棄物の問題について参考人質疑を行いました。アドバイザリー・ボードは、国会事故調査委員会の国会に対する提言に基づき、特別委の助言機関として国会に設置されたものです。

 日本共産党の辰巳孝太郎議員が、再処理を行っていた英国が核燃サイクルを断念した一方、「日本では使用済み核燃料を全量再処理する核燃料サイクル路線に固執している」として、認識を質問しました。

 近藤駿介・東海大学国際原子力研究所所長は、原子力委員会委員長として策定した原子力政策大綱(2005年)では「使用済み燃料についてはややフレキシブルな表現にしたつもりだが、政府は別のスタンプを押した」と発言。「選択肢はあった方がいい」と述べました。鈴木達治郎・長崎大学客員教授は、使用済み核燃料を再処理しないで処分できるよう「選択肢を広げる。それで再処理について合理性があるか議論していただきたい」と発言しました。

 辰巳氏は、再処理にかかる費用が増大を続けている問題について、大島堅一龍谷大学教授に質問。大島氏は「こんなことが許されることは民間事業ではあり得ないし、国だから許されるということではないと思う。再処理の見直しは必至だ」と述べました。


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