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2025年5月9日(金)

印との軍事協力批判

参院外防委 山添氏、政府見解問う

 日本共産党の山添拓議員は8日の参院外交防衛委員会で、インドがパキスタンへの軍事作戦を開始したことについて、両国に自制が求められると強調し、インドとの軍事協力を強化する日本政府を厳しく批判しました。

 インドは軍事作戦について、4月22日の銃撃事件の報復でテロリストの拠点に対する攻撃としています。山添氏は、国連のグテレス事務総長が制御不能に陥りやすい軍事衝突を避ける必要性を強調していることに言及。「報復攻撃は国連憲章と国際法に照らして正当化されない。しかも双方が核保有国だ。自制が強く求められる」と指摘しました。

 山添氏は、軍事作戦開始直前の5日に中谷元・防衛相がインドでシン国防相と会談し、軍事協力強化に向けた協議体の新設を約束したと指摘。日本がエンジン輸出を含めインドの戦闘機や戦車開発をどう支援できるかを精査する計画で、日本の武器輸出指針緩和を受けたものだとする報道を示し、「テロへの報復として隣国との戦闘をいとわないインドと武器輸出による支援も含めて軍事協力を進めるのか」とただしました。

 中谷防衛相は「防衛面での協力と連携をさらに強化していく」と答弁。山添氏は「無原則に軍事協力を進め、武器輸出で経済成長をという発想は死の商人国家と呼ばれても仕方なく、憲法のじゅうりんであり許されない」と指摘しました。


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