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2025年4月27日(日)

旧軍と自衛隊に連続性

731部隊の犯罪隠し 山添氏追及

参院外防委

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(写真)質問する山添拓議員=24日、参院外防委

 日本共産党の山添拓参院議員は24日、参院外交防衛委員会で、「旧日本軍731部隊(関東軍防疫給水部)の生体実験などの資料がない」として戦争犯罪・加害の事実を認めず隠蔽(いんぺい)してきた政府の姿勢を巡り、新しい内部資料を示して旧日本軍と防衛省・自衛隊は連続していると追及しました。

 中谷元防衛相が「自衛隊は昭和29年に創設され、旧軍とはまったく違うものだ」として、断絶していると強調したのに対し、山添氏は、731部隊所属の池田苗夫氏が1964年に寄贈した、毒ガスを使った人体実験記録について、防衛省防衛研究所に保管され、2004年の公開まで40年も秘匿されていたと指摘。その裏には、防衛研究所が1983年に作成した「公文書の公開審査実施計画」があると指摘しました。

 同実施計画には「第731防疫給水部関係人事資料」と「細菌兵器に関するもの。(ア)実験についての報告・記録(イ)使用の疑いを抱かせるもの」が特別に示され、審査に回すことを指す「摘出」と書かれています。

 山添氏は「731部隊をはじめ、毒ガスの使用や細菌兵器の実験、使用に関する資料が当時防衛研にあったということだ」と強調。防衛省の大和太郎防衛政策局長は「審査をする121人の戦史部所員は全員旧軍関係者だ」と認めました。

 山添氏は「旧日本軍と断絶どころか、連続しているからこそ、人体実験などの隠蔽の基準までつくった。いまも、自衛隊幹部が連れ立って侵略戦争を美化する靖国神社を参拝するなど、旧日本軍との連続をうかがわせる事実ばかりだ。その政治が軍事費を激増させている。軍備の拡張は断じて許されない」と強調しました。


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