2025年4月25日(金)
「保険証返せ」
保団連 医師らが集会
![]() (写真)「医療機関を守れ」と声を上げる医師ら=24日、参院議員会館 |
全国保険医団体連合会(保団連)は24日、「保険証を返せ! 医療機関の危機を打開せよ」と題した集会を参院議員会館で開きました。医師ら約160人が参加。医療機関は「マイナ保険証」導入による混乱と、物価高騰による経営悪化が深刻化しているとして、政府へ打開策を求めました。
保団連の竹田智雄会長は、同会が3月にまとめた「マイナ保険証」実態調査を紹介。9割もの医療機関でトラブルが発生し、発生割合も増えているとして、「マイナ保険証は制度そのものが間違っている。このままでは医療現場はさらに混乱する」として、健康保険証の復活・併用を求めました。
保団連の森本主税副会長は、同会の調査では、9割の医療機関が光熱費・材料費などの経費を診療報酬改定で「補填(ほてん)できていない」と答えたと発言。多くの医療機関が危機的経営にあり、地域医療の存続のかかわる事態だと語りました。
参加者は「保険証を使い続けたい」「診療報酬の引き上げを」「地域の医療機関を守れ」とコールしました。日本共産党の小池晃書記局長、田村貴昭衆院議員、伊藤岳参院議員も参加し、あいさつしました。