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2025年4月22日(火)

船員の労働環境改善を 堀川議員求める

国交相、求人票「見直し検討」

衆院国交委

写真

(写真)質問する堀川あきこ議員=16日、衆院国交委

 船員法改正案が17日の衆院本会議で自民党、立憲民主党、日本共産党などの賛成多数で可決されました。日本共産党の堀川あきこ議員は16日の衆院国土交通委員会で、船員の求人票と船内の食事の改善を求めました。

 堀川氏は、改正案で地方自治体が無料で船員職業紹介ができるようにするのは必要な措置だとしつつ、求人票の賃金欄に「月額手取賃金」と表示するのは「どんぶり勘定だ」との元船員の声を示し、「陸上の職業と同様に基本給、各種手当をそれぞれ表示すべきではないか」とただしました。

 中野洋昌国交相は「記載内容の見直しを検討する」と答弁しました。

 また堀川氏は「長期間船上生活を送る船員にとって、食事は大きな楽しみで、バランスの取れた食事の提供は船内環境、労働環境改善の重要な柱の一つだ」と強調。食事の提供が専門の司厨員が乗船していない内航船では、通常の運航業務を担う船員が買い出しを含む食事の準備を行っているとして、船員の負担軽減のために同省が策定したガイドラインに基づく取り組みによって「食事が改善されたのか」と質問しました。

 国交省の宮武宜史海事局長は「把握できていない」と答弁し、中野国交相は「実態調査の必要性を含め検討したい」と答えました。

 堀川氏は、ガイドラインでは抜本的な改善は困難だと指摘。司厨員は船上になくてはならない存在として位置付け、人件費などの原資となる運賃の引き上げに向け、トラック運送で取り組んでいる標準的な運賃と同様の制度を海運にも導入するよう求めました。


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