2025年4月22日(火)
建設の仲間の労働条件改善のためにも強く大きな日本共産党を
志位議長が訴え
京都 建設職人と語るつどい
![]() (写真)あいさつする志位和夫議長。その右は倉林明子参院議員=20日、京都市南区 |
日本共産党京都建設後援会は20日、「志位議長と建設職人が語るつどい」を京都市内で開きました。府内の建設労働者らが参加し、仕事や暮らし、組合運動の悩みや疑問について志位和夫議長とともに語り合いました。志位氏は寄せられた20問以上の質問に一問一答形式で縦横に回答し、「建設の仲間の労働条件を良くするためにも強く大きな日本共産党を」と、参院選での党躍進と入党の呼び掛けを熱く訴えました。この取り組みの中で10人が入党しました。
冒頭、夏の参院選に向けて、倉林明子参院議員(京都選挙区)が必勝の決意を表明。参加者から激励の大きな拍手が送られました。
保険証復活には
最初の質問は「『建設国保』は大切な命綱。健康保険証発行の復活はどうしたらできるか」です。
志位氏は「『保険証廃止』と『マイナ保険証』の押し付けは、この方針にしがみつけばしがみつくほど、矛盾と混乱は広がるばかりです。保険証を復活せよ―この一点で、闘いを発展させることが大切です」と強調しました。
最大の問題は、保険料を払っているのに保険証をもたず、事実上の「無保険状態」に置かれる人をつくりだし、国民皆保険制度を解体することにあると指摘。一方、保険証存続を求める共同が府内でも広がっていると紹介し、「建設労働者の歴史は労働者としての誇りを自ら勝ち取ってきた歴史であり、それを象徴するのが建設国保です。命綱の建設国保を守るうえでも、建設でこそ、闘いを発展させてほしい」と呼び掛けました。
続く質問は「消費税減税を実現するためにはどうすればいいか」です。
志位氏は、世論と運動を広げ、選挙で審判を下すことが必要だと強調。その上で、「問題は財源をどうするか。『借金で』という議論がありますが、日本共産党の提案は『大もうけしている大企業と富裕層に払ってもらう』というものです。どちらがよいでしょうか」と問いかけました。
志位氏は、消費税減税は一時的ではなく緊急に5%に下げた後に廃止を目指すべきであり、「借金で」財源をまかなえば将来にわたって借金を増やし続け、ひどいインフレになるリスクがあると指摘。本気で消費税減税を実現しようとすれば恒久的な財源を確保することが必要だと述べ、「大企業・富裕層への減税バラマキをやめて消費税減税を―これこそ一番道理ある提案です」と力説しました。
「多様な働き方の組合員がいるなかで、どういう闘い方が大切か」との問いも。
志位氏は「一人親方や小規模事業主などが、現場労働者と同じ労働組合に参加して、肩を並べて闘っている労組は日本独特のユニークなものです。ここに大きな強みがあると思います」と強調。「みんな大手ゼネコン、大手住宅メーカーの重層的下請け構造のもとで苦しめられています。共通する闘うべき相手をしっかり見据えて、『連帯と団結』を最大の力にして闘うことが大切です」と述べました。
使用者に対して、労働者の要求実現を求めると同時に、同じ組合員でもある小規模事業者の経営を守るために、大手ゼネコン、住宅メーカーと団体交渉を行い、要求実現を迫っていく「二重のたたかい」が大切だと思うと語りました。
欧州の闘い紹介
「労働組合の役割をどう考えるか」との問いも寄せられました。
志位氏は、欧州で懇談した労働組合のとりくみを紹介しながら、「闘いによって社会的ルールをつくる」ことに、労働組合の大きな役割があることを力説。この点で、「日本の建設労働者の運動が、闘いによって労働条件をよくする法律(第3次担い手3法)や条令(公契約条例)をつくらせるなど、先駆的役割を果たしていることに自信をもって進もう」と呼び掛けました。
最後に志位氏が「日本共産党は、多くの人の幸せのために働くことを、自分の幸せだと感じる人々によってつくられている人間集団です。日本共産党に入ってともに世直しをしましょう」と心から呼び掛けると、参加者から大きな拍手が湧き起こりました。
参加者が感想
参加者から「建設労働運動のことをよく勉強しておられ感謝です。今後の運動に役立つ提起をもらえた」「物価高で大変だけどたたかってこそ政治を動かせることを肝に銘じたい。参院選はその絶好のチャンス」などの感想が寄せられました。志位議長と懇談した30代の男性は「インボイス導入で職人は手続き面もお金の面も大変です。共産党はよく考えてくれてはる。これからも学び、仕事に生かしたいし、みんなの力になれるなら」とその場で入党を決意。50代の男性は「集いに初めて参加しました。せっかく誘ってもらったので頑張っていきたい」と入党し、志位議長と何度も握手を交わしました。