2025年4月19日(土)
沖縄戦美化の句 削除させよ
赤嶺氏が防衛相に要求
衆院安保委
![]() (写真)質問する赤嶺政賢議員=18日、衆院安保委 |
日本共産党の赤嶺政賢議員は18日の衆院安全保障委員会で、陸上自衛隊第15旅団(沖縄県那覇市)がホームページに再掲載した旧日本軍第32軍の牛島満司令官の辞世の句を削除するよう要求しました。
句の掲載は昨年6月、沖縄の地元紙が報道。「旧軍の精神を受け継ぐものだ」などの批判が相次ぎ、同団は10月末にいったん削除しましたが、今年1月1日に再掲載しました。
赤嶺氏は「なぜ再掲載したのか。事前に報告はあったのか」と質問。防衛省の萬浪学官房長は「リニューアルの予定については、事前に陸上幕僚長や大臣官房長に報告されていた」と認めました。
赤嶺氏は、牛島氏が沖縄戦で、自決の直前に最後までたたかい続けるよう命じ、鉄血勤皇隊や看護学徒隊に動員された少年少女たちが次々と命を落としていったと指摘。句の趣旨は「戦場に散っていったとしても皇国でよみがえる。だから最後までたたかえというものだ」として、「削除を指示すべきだ」と迫りました。
中谷元・防衛相は「牛島司令官の評価はさまざまな意見がある。私は平和を願っている印象が強い」などと開き直りました。赤嶺氏は「評価は定まっている。死んで皇国につくせというものだ」と批判し、重ねて削除を要求しました。