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2025年4月19日(土)

安倍派裏金 参院の歴史に汚点

山下氏 山崎元議長ただす

参院政倫審

写真

(写真)質問する山下芳生議員=18日、参院政倫審

 自民党の裏金事件を受けた参院政治倫理審査会が18日開かれ、旧安倍派の山崎正昭元参院議長が弁明しました。山崎氏は、資金還流の仕組みは承知していなかったと説明。同氏の弁明で、参院政倫審は昨年の臨時国会で出席の意向を示した27人全員の審査を終えました。

 日本共産党の山下芳生議員は、第30代参院議長を務めた山崎氏に対し、「参院を構成する最大政党の最大派閥で組織的犯罪行為が長年にわたって続いていた。参院の歴史に汚点を残したことについて、議長経験者としてどう認識しているのか」と質問。山崎氏は「民主政治の根幹を壊してしまった。大変申し訳ない」と陳謝しました。

 さらに山下氏は「参院に政倫審が設置された1985年以来、今回の事件が発覚するまで39年間、政倫審が動いたことはなかった。このことをどう受け止めるか」と質問。山崎氏は「参院という『良識の府』を汚す禍根を残してしまった」と述べました。

 山下氏は、参院政倫審幹事懇談会として、裏金事件の真相を解明し、国民に説明責任を果たすことが使命だとの認識で一致していると強調した上で、旧安倍派の最高顧問を務めた山崎氏から、同派幹部を務めた世耕弘成衆院議員に対し、「2人で一緒に真相解明しようと働きかけるつもりはあるか」と追及。山崎氏は「しっかりと世耕さんに申し上げたい」と答えました。


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