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2025年4月18日(金)

防衛相は発言撤回を

赤嶺氏 辺野古巡り事実歪曲

衆院安保委

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(写真)質問する赤嶺政賢議員=17日、衆院安保委

 日本共産党の赤嶺政賢議員は17日の衆院安全保障委員会で、中谷元・防衛相が10日の参院外交防衛委員会で米軍普天間基地に代わる沖縄県名護市辺野古の新基地建設に関し「もっと沖縄県が努力すれば普天間の移設は進んだ」と答弁したことについて、「事実を歪曲(わいきょく)するものだ」と厳しく批判し、撤回を求めました。

 赤嶺氏は、沖縄県と名護市が1999年に「県内移設」を押し付けられたもとで代替施設建設を受け入れたが、それは北部地域の振興のため軍民共用空港とし、米軍の使用は15年に限るとの前提条件での合意だったと指摘。ところが、日米両政府は2005年10月、軍民共用や使用期限を捨て去り米軍専用施設とし、建設場所を集落に近い米軍キャンプ・シュワブ沿岸域に変更して99年の合意を一方的にほごにしたと告発しました。赤嶺氏は、当時の稲嶺恵一知事が「絶対に容認できるものではない」と表明していたことを示し、「稲嶺県政の苦渋の決断をないがしろにし、協力関係を壊したのは日本政府だ。県に責任を転嫁することは絶対に許されない」と強調しました。

 さらに、赤嶺氏は、05年の日米合意で軟弱地盤が広がる大浦湾側に建設場所を変更したため、軟弱地盤の改良工事による大幅な工期の延長が必要になったと指摘。「一貫して計画に反対してきた県民の民意を受けて県が新基地反対の立場に立つのは当然だ。防衛相の発言は民主主義の否定だ」と述べ、撤回を迫りました。中谷防衛相は「訴訟などがあり工事が遅れた」などと開き直りました。


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