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2025年4月18日(金)

軍事利用など追及

ラピダス支援法案 参考人に岩渕氏

参院経産委

写真

(写真)質問する岩渕友議員=17日、参院経産委

 参院経済産業委員会は17日、ラピダスなどの半導体企業に10兆円以上の公的支援を行うラピダス・半導体産業支援法案の参考人質疑を行い、日本共産党から岩渕友議員が質問しました。

 岩渕氏は、参考人の小池淳義ラピダス社長のインタビューを交えたルポを示し、同社設立(2022年)にあたって、当時無名の同社への700億円の税金投入に「国民の理解」を得るため、経済産業省側から「日本を代表する大手企業から出資を募ってはどうかというアイデア」が提案され、その後、同社にはトヨタ自動車など大手企業8社から計73億円が出資されたと紹介。経産省の提案は事実かとただすと、小池氏は「はっきりわからない」と言葉を濁しました。

 ルポによると、小池氏は21年に自民党半導体議連で「27年までに7兆円必要」と説明しています。

 岩渕氏が「7兆円」の根拠をただすと小池氏は、一般的な数字だと述べ、根拠を示しませんでした。岩渕氏は、小池氏がインタビューで述べた「量産ラインの立ち上げに必要な3兆円の半分は民間から集めたい」との考えは変わらないかとも質問。小池氏は「半分近く集めなければならないのは事実」と認めましたが、どうやって集めるかは答えませんでした。

 岩渕氏はラピダス社製半導体の軍事利用についても追及。武藤容治経産相の「ラピダス社から、現時点では軍事への利用は想定していないと聞いている」との国会答弁を挙げ、「『現時点』ということは将来的にあり得るのか」と質問しました。小池氏は「答えはノーだ」と強弁しましたが、同社の東哲郎会長が「重要な部分は国防の領域」「まずはアメリカに届ける」と軍事利用を否定していないことを示すと「詳しいいきさつはよくわからない」などと答弁を避けました。