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2025年4月17日(木)

きょうの潮流

 新年度が始まって半月。新社会人や新入学生のみなさんは、通勤通学に慣れましたか。朝のすさまじいラッシュは、最初の関門です▼週刊誌などでも驚異的な混雑率として紹介された、東京・足立区の北部を走る新交通システムの都営「日暮里・舎人(とねり)ライナー」。ピーク時混雑率は195%で、4年連続混雑率全国第1位というすさまじさです▼混雑率とは、国土交通省が毎年発表するピーク時1時間の平均混雑度の割合で、東京圏の平均混雑率は136%です。ラッシュ時に同路線に乗ると、体が押されねじれ無理な体勢を強いられて…。不快以外のなにものでもありません。ピーク時には警備員が立ち、乗客を引きはがすことも▼共産党都議団は緊急アンケートを実施し、事態の改善へ議会でもとりあげました。都は高架下を走る都バスとの連携による、混雑緩和のための実証実験を行う考えを答弁しています▼公共交通をめぐって、過疎化や運転手不足、採算性などの事情で路線の廃止・減便が各地で問題に。人口過密の都内でも同様です。物のように詰め込まれ運ばれる状態のままでいいのか―。愛知大学地域政策学センター研究員の可児紀夫さんは「交通は人権」と言います▼地域の足の確保も、通勤通学のありようも、生活の質に直結します。共産党が各地で取り組む要求アンケートでも公共交通は大きなテーマに。新生活で新たに体感した不満や愚痴から、政治や社会との関連が見えてくる―。通勤電車に揺られながら実感しています。


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