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2025年4月16日(水)

リニア工事で井戸枯れ

調査と補償要求

衆院地こデジ特委 本村氏

写真

(写真)質問する本村伸子議員=15日、衆院地こデジ特委

 日本共産党の本村伸子議員は15日の衆院地域・こども・デジタル特別委員会で、JR東海のリニア中央新幹線第一中京圏トンネル西尾工区の工事現場付近の愛知県春日井市明知町で発生した井戸や池の水枯れ被害の実態を示し、調査と補償を行うよう求めました。

 本村氏は、同工区の観測用の深井戸の水位が2022年内には50メートルも低下しており、工事付近の明知町では22年以降、地下水の濁りや建物への被害、水枯れが相次いで報告されていると指摘。トンネル工事との因果関係を調査すべきだと主張しました。

 また、リニア工事によるトンネル内での湧水の増加と井戸の水位低下が同時期に進行している事実を資料で示し、JR東海の説明だけに頼らず、国が調査と補償を同社に実行させるよう迫りました。

 さらに、春日井市内で亜炭廃坑の空洞による陥没リスクがあると指摘し、予防充填(じゅうてん)により、絶対に陥没事故を起こさせない対策の強化を要求。古川康国土交通副大臣は「安全確保に向けて指導、助言を行う」と答弁しましたが、因果関係の明確化や補償についての踏み込んだ言及は避けました。


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