2025年4月16日(水)
ミソジニーで人権侵害
三重県議へ脅迫 井上氏が対応ただす
参院内閣委
![]() (写真)質問する井上哲士議員=15日、参院内閣委 |
日本共産党の井上哲士議員は15日の参院内閣委員会で、公共施設への生理用品設置普及を訴えた日本共産党の吉田紋華三重県議に殺害予告が届いた問題を取り上げ、ミソジニー(女性嫌悪、女性蔑視)による人権侵害を許さない取り組みを求めました。
井上氏は、過去に比べ生涯月経回数が格段に増え、経済的負担と共に、生理用品が必要になる精神的負担も大きくなっていると指摘。性と生殖に関する困りごと、女性の尊厳に関わることを社会全体で福祉的に解決すべきだと提起した吉田氏への攻撃は、ミソジニーに基づく女性への人権侵害だと強調しました。「男尊女卑の規範を壊そうとするものを攻撃して黙らせようとするミソジニーは男女共同参画社会と相いれない」と認識をただしました。
三原じゅん子男女共同参画担当相は「女性蔑視、女性差別は政府が男女共同参画基本計画に掲げている社会の実現に沿うものではない」と答えました。
井上氏は、吉田氏には攻撃がある一方、多くの共感が寄せられているとして、女性が「ミソジニーを受けても声を上げられなかったことの裏返しだ」と主張。ヘイトスピーチなどの対策に警察が取り組んでおり、「ミソジニーに基づく人権侵害の実態、動機、背景等を把握し対応を強めてほしい」と求めました。
坂井学国家公安委員長はミソジニーの具体的な調査には触れませんでしたが、「女性が被害申告や相談をしやすい環境整備に努める」と答弁しました。