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2025年4月16日(水)

生理の正しい教育を

参院文科委 吉良議員が要求

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(写真)質問する吉良よし子議員=15日、参院文科委

 日本共産党の吉良よし子議員は15日の参院文教科学委員会で、学校現場で生理に関する正確な知識が得られる性教育を行えるよう求めました。

 吉良氏は、公共トイレへの生理用品の設置を求めた日本共産党の吉田紋華三重県議に対し、殺害予告とともに生理への無理解に基づく誹謗(ひぼう)中傷が相次いだと指摘。阿部俊子文部科学相は「生理の理解が社会全体として不足している」「正しい知識を身につけることが重要」だと答えました。

 吉良氏はほとんどの中学の保健体育の教科書が生理周期を「およそ28日に1回」「成熟すれば安定」などと記述しているが、実際には周期は正常でも25~38日の開きがあり、同じ人でも5~6日の変動があるから突然生理が来て驚くことは成人でもよくあると指摘。正確な知識を得るには現在の記述が不十分だと主張しました。阿部文科相は「もう少し踏み込まなければということは、意見もふまえ何ができるか検討したい」と答えました。

 吉良氏は、生理用品に触って知る機会を持つなどの学校現場での実践の一方、性の指導にタブー視があるとの教員の声を示しました。背景には性の指導に配慮を強く求める学習指導要領の記述があるとして「性の指導の萎縮につながっている。配慮の強調はやめ、積極的に正確な知識を伝えるよう発信すべきだ」と要求。妊娠の経過を取り扱わないなどとする学習指導要領の歯止め規定をなくし、学問として性教育を行えるよう強く求めました。


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