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2025年4月15日(火)

国際基準の食の安全に

京都のPFAS汚染 倉林氏迫る

参院行政監視委

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(写真)質問する倉林明子議員=14日、参院行監委

 日本共産党の倉林明子議員は、14日の参院行政監視委員会で、全国各地で有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている中、土壌汚染により農産物の安全性が疑われているとして「食べるものに対する安全基準を国際基準に合わせ、不安を取り除くべきだ」と主張しました。

 倉林氏は、2024年3月に京都府綾部市などを流れる犀川(さいがわ)から、23年の暫定指針値を超える高濃度のPFASが検出され、人口3万人の田園都市で土壌汚染が確認されたことに衝撃が広がっていると強調。科学的に分析して実態を知りたいという声が上がっていると指摘し「自治体に働きかけても法律がなく調査できないと回答され、住民が負担し民間に調査してもらっている」と述べました。

 倉林氏は、農業用の土地のPFAS検査を可能とする交付金が24年度補正予算で盛り込まれたが、これまで自治体の実施実績は無く、「地元に知られていない。周知徹底して活用促進に努めるべきだ」と要求しました。

 倉林氏は、全国でPFAS汚染が広がる中、農産物の安全性に関する明確な基準が無いと指摘。国際的な安全基準をクリアすれば消費者が安心して食べることができ、販路拡大にもつながるとして「今の基準では米国や欧州連合(EU)に輸出できるのか。日本の緩すぎる基準を世界基準に合わせることが求められている」と強調しました。

 中田宏環境副大臣は「まずは、直接飲用する水道について水質基準をとりまとめる」と述べるにとどまりました。


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