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2025年4月11日(金)

トラックドライバーの過労死なくせ

荷待ち中も労働時間

衆院国交委 堀川議員

写真

(写真)質問する堀川あきこ議員=9日、衆院国交委

 日本共産党の堀川あきこ議員は9日の衆院国土交通委員会で、トラックドライバーの過労死をなくし、働く人の尊厳と人間らしい働き方を実現するために政府の対策の強化を求めました。

 堀川氏は、いわゆる「物流の2024年問題」への政府の一連の対策にもかかわらず、トラックドライバーの過労死が2023年度も全産業中でトップで、15年連続で1位だったと指摘。過労死が減らないのは拘束時間の長さに加え、本来は労働時間の荷待ち時間を休憩時間とみなす不当な労働管理があるからだと告発しました。

 堀川氏は、荷積みや荷降ろし前の待機時間は休憩時間ではないはずだとただすと、厚生労働省の尾田進審議官は「労働時間にあたる」と認めました。

 堀川氏は、建交労から入手した北海道のドライバーのデジタルタコグラフ(運行記録)による運転日報には、荷降ろしなどの時間が「休憩」と記録されている実態を示し「この事業者は、10分停車すると自動的に休憩時間になるようデジタコを設定しており、このドライバーは、こうした不当な労働管理の下で過労死している」と告発。「これは一例で、過労死を本気でなくそうとするなら、実態を調査すべきだ」と迫りました。

 中野洋昌国交相は「監査を行っている」との答弁に終始。堀川氏は「一般的な対応ではなくならない」と批判しました。

 さらに堀川氏は、こうした不当な労働管理を労働基準監督署も見過ごしていると指摘し、改善を要求。鰐淵洋子厚労副大臣は「厳正に対処する」と答弁。堀川氏は「一般的な対応では見抜けない」と批判しました。


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