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2026年9月13日

きょうの潮流

 文部科学省が学習指導要領の改定を進めています。文科相の諮問を受けた中央教育審議会の議論をみると、人工知能(AI)にかかわる記述が増えるだけでなく、これまでにない大幅な改定になりそうです▼学習指導要領といっても学校教育関係者以外には、なじみがない言葉かもしれません。小・中・高校・特別支援学校の教育課程の基準として文部科学省が各教科や特別活動の目標・内容などを示した文書です▼関係者以外はほとんど読まれません。そのせいか今回行われようとしている改定では、指導要領を「分かりやすく使いやすい」ものにするというのがアピールポイントになっています▼これまでの文書形式から表形式にして見やすくしたうえ、デジタル化してAIに読み込ませやすくします。教師がAIを使って指導要領通りの授業指導案や資料、テスト問題まで作れるようになります▼一方で性教育に関する「はどめ」規定については、中教審では今のところ議論になっていないようです。現行の指導要領にある「妊娠の経過は取り扱わない」などの「はどめ」規定は性教育の実施を抑制しているとして撤廃を求める声が広がっています▼指導要領は本来、おおまかな基準であるべきです。人間の内面にかかわる教育の内容については、国家は抑制的であるべきだからです。各学校や教員が目の前の子どもの状況に応じて実践する教育でこそ、子どもたちは楽しく学べるはずです。