名古屋大学の大学祭の「第67回名大祭」(11~14日)に自衛隊による高機動車の展示などブースの出展計画がありましたが、同祭実行委員会が出展を中止したことが13日、分かりました。同大学職員組合中央執行委員会が12日、出展中止を求める声明を大学当局と同祭実行委員会に提出していました。
同祭実行委員会は12日までに、同祭の公式ホームページに出展中止を公表。中止の理由は明らかにしていません。
同祭実行委員会作製の同祭パンフレットによると、自衛隊ブースは13日に同大学構内の「南側メインストリート」に設営され、「実際の自衛隊車両の展示」「自衛隊式体力測定の体験」を予定していました。
同組合役員によると、展示予定だった自衛隊車両は、地対空誘導弾の発射装置などを装備できる高機動車でした。
同組合の問い合わせに大学当局は、ブース出展は実行委員会側から自衛隊に相談したと回答しました。
同組合は声明で、自衛隊の本質が軍事組織であることを覆い隠した「一面的な宣伝活動」だと指摘しました。学生や地域住民、子どもに自衛隊への安心感を植え付け、「市民からの大学への信頼を失うことにつながる」と批判。過去の侵略戦争に加担した反省から1987年に制定された「名古屋大学平和憲章」の「いかなる理由であれ、戦争を目的とする学問研究と教育には従わない」との宣言を紹介し、自衛隊の出展は「憲章の精神を踏みにじる行為」だと批判しました。
その上で、軍事力や戦争という重い課題に「科学的かつ批判的な視点を持って向き合う」ことを訴えました。

