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2026年6月14日

社会変える主体へ

全国女性後援会「ジェンダーと『資本論』入門」
田村委員長語る

 全国女性日本共産党後援会は13日、党本部とオンラインを結んで、日本共産党の田村智子委員長を講師に「田村さんと学ぶジェンダーと『資本論』入門」を開催しました。田村さんは資本主義社会の中でどんなジェンダー不平等が起きているかを寺園通江世話人の質問に回答。『Q&Aいま「資本論」がおもしろい』(赤本)、『Q&A共産主義と自由』(青本)や、自ら抱えてきたモヤモヤを交えて解説し、解決の展望を語りました。


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(写真)Q&Aで発言する田村智子委員長(左)。右は司会の寺園通江さん=13日、党本部

 主催者あいさつで小畑雅子代表委員は、女性たちが抱えているさまざまなモヤモヤの根源にある矛盾は何かをひもとき、未来社会への希望を学ぶことは社会を変える主体者としての一歩を踏み出す道につながると語り、未来社会を切り開くムーブメントとして一緒に学ぼうと呼びかけました。

 最初の問いは「『資本論』とジェンダーにはどんなつながりがあるのか」です。田村さんは、『資本論』が、女性労働者の過労死を取り上げるなど、資本主義の経済による女性の悲惨な働き方を告発するとともに、女性が生産の担い手となることによって「古い家族制度を解体させた」と評していることを紹介。資本主義が未来社会を準備するという捉え方に注目し、現在の日本で、選択的夫婦別姓の必要性を経団連なども求めていると指摘。古い封建的な考え方が経済活動を妨げていることを財界も認めざるを得ないと述べました。

 第2問は、「給料が安くて困っている。これは搾取ですか? 賃上げはできますか?」。田村さんは、街頭での対話で「手取りを増やしてほしい」との声を聞くが、「賃上げとの違いは搾取と闘うかどうかだ」と述べ、「赤本」も使いながら搾取の仕組みを紹介。資本主義では搾取が見えにくいだけに、この仕組みをぜひ学んでみてほしいと呼びかけました。


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(写真)田村委員長が紹介した「日経連」の『女性従業員管理の考え方と実際』(1964年)のパネル

 第3問の「男女雇用機会均等法の施行から40年。いまだに男女の賃金格差もあり、女性の役員割合も低いままです。『資本論』に職場のジェンダーギャップを考えるヒントはありますか?」について、戦後、男女平等の憲法が制定されても、財界が女性を「未熟な労働者」「家計の補助的な担い手」と扱い、差別の構造を温存してきたことを日経連(日本経営者団体連盟)の資料(別掲)も示して告発。さらに「男女雇用平等法」の制定が求められるもとでもこの考え方をかえず、逆に、女性の深夜労働の解禁を要求し、女性の長時間労働にも道を開いて搾取を強化してきたと述べました。日本共産党が職場の男女平等を求めるとともに、労働時間短縮を要求していることを「搾取」という問題から捉えてほしいと述べました。

学び、つながり、闘おう

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(写真)参加者と交流する田村智子委員長(中央右)=13日、党本部

 4問目は「資本主義を乗り越えて搾取をなくすと何が変わりますか」。田村さんは、搾取されているのはモノやカネだけでなく、時間が搾取されていることを「青本」を使って話し、生活時間とともに「自由な時間」を手にすることの意義を語りました。また自身の子育て経験から、延長保育が進むほど、長時間労働となる矛盾について話し、延長保育を短くできる社会こそ必要ではと問題提起。生活時間さえ奪われている日本社会の行き詰まりを指摘し、労働時間短縮を求めようと呼びかけました。

 5問目の「ケア労働は大事な仕事なのに、なぜ低賃金なのでしょうか?」では、専門性や経験が公正に評価されず、社会保障予算が抑え込まれていることが原因だと指摘。経団連などは税・社会保険料の企業負担を増やさないよう求め、大企業が史上最高の利益をあげながら社会保障への再分配を拒否していると告発しました。

 6問目は「ジェンダー平等が進んだ北欧でも性搾取や暴力、ハラスメントがあると聞きます。これらは資本主義のもとでもなくせるのでしょうか?」です。田村さんは、資本主義のもとでも法規制や国際的な人権規範、運動によって性暴力等の根絶が必要と語った上で、「同時に、資本主義のシステムそのものを変えようという運動を進めることは、性搾取・性暴力の根絶に大きく貢献する」と述べました。性暴力被害は、権力的な関係で生じていることが多いと指摘し、搾取と抑圧をなくすことは、支配・被支配の関係をなくすということであり、ジェンダー平等も完全な形で実現するのではないかと述べました。

 最後に田村さんは、「赤本」「青本」『資本論』は、労働者や女性たち、搾取され抑圧されているものたちが、団結して闘ってこそ社会は変わることを明らかにした本だと強調。「私たちは一人ではない。一緒に学んでつながって、その輪を広げて闘いを起こす人、組織する人になっていこう」と呼びかけました。

 終了後、田村さんは会場の参加者と懇談しました。