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2026年5月8日

比で日米ミサイル訓練

米比演習 対中国で一体化誇示

 【セブ(フィリピン)=鈴木平人】フィリピン各地で行われている米比合同軍事演習「バリカタン2026」に参加している自衛隊は6日、ルソン島パオアイの海岸から88式地対艦ミサイルの実弾2発を発射し、洋上の標的艦を撃沈しました。自衛隊が同演習でミサイルの実弾を発射するのは初めてです。

 また、米軍もミサイル発射システム「タイフォン」から長距離巡航ミサイル・トマホークを発射。中国を念頭に置いた日米ミサイル網を誇示しました。中国は反発を強めています。

 訓練は報道陣に公開され、フィリピンを訪問中の小泉進次郎防衛相が視察しました。毎年行われている同演習に日本は昨年までオブザーバーとして参加していましたが、25年に日比部隊間協力円滑化協定(RAA)が発効したことを受けて、今回は正式参加。ミサイルの実弾発射は軍事的な協力強化を象徴的に示しました。

 フィリピンのテオドロ国防相は、同ミサイルが将来的に相互運用できるものだと確認できたと指摘。「今回の結果はミサイル発射というシンプルなものだが、そこに至るまでの道のりはとても困難で、私たちは数々の障害を乗り越えた」と語りました。

 フィリピン国内でも一部の勢力から「フィリピンの軍事化」を懸念する声が上がっている一方で、テオドロ氏は、同演習は文民当局の監視下にあって透明性が確保されており、国防に基礎を置くものだと強調。「自由で開かれたインド太平洋を維持する。志を同じくするパートナーとの連携が取れる限り、これは私たちの責務だ」と語りました。

 中国は南シナ海上で、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)内での人工島造成など国際法違反を繰り返す一方で、同演習を批判。中国国防部の張暁剛報道官は、今回の日本の同演習への参加を受けて「日本の『新型軍国主義』をともに阻止しなければならない」と話していました。